僕だけがいない街|ドラマ化もされたミステリーサスペンス【感想&紹介】

サスペンス

アニメ化・映画化・ドラマ化もされた大人気サスペンス漫画『僕だけがいない街』。
いまさら!?…なんて言われそうですが、ブックオフのセールで576円だったので思わず購入。これが大当たりでした。

今回は、そんな本作の魅力をネタバレありで語っていきたいと思います!


📘 作品概要

項目内容
タイトル僕だけがいない街
作者三部けい
巻数全9巻(完結)
ジャンルサスペンス・ミステリー
出版社KADOKAWA(角川コミックス)
代表作『水溜りに浮かぶ島』『夢で見たあの子のために』

🧠 あらすじ(ネタバレあり)

主人公・藤沼悟は、売れない漫画家でピザ屋のバイトで食いつないでいる冴えない青年。
だが、彼には「リバイバル」と呼ばれる特殊能力があり、事故や事件の直前に時間が巻き戻ってしまう現象が起こる。

ある日、リバイバルがかつてない規模で発動し、なんと悟の少年時代まで遡ってしまう。
そこで彼は、過去に起きた連続誘拐事件と向き合い、少女・雛月加代を救おうと決意する。

過去を変えられれば、未来も変えられるのか?
リバイバル能力と記憶を頼りに、悟の孤独な闘いが始まる――。


✨ 読みどころ・おすすめポイント

  • 過去と現在を行き来しながら真実に迫る構成
  • 「リバイバル」の発動タイミングが生む緊張感
  • 登場人物の背景がしっかり描かれていて感情移入しやすい
  • 7巻での“タイトル回収”シーンは鳥肌モノ!

一方で、ラストはややあっさりしていると感じる人もいるかもしれません。
ですが、全体の完成度と読後感は非常に高い作品です。


📚 ストーリーの流れと感想

■ プロローグ(1巻)

悟のリバイバル能力と、母・佐知子との関係、そして過去の誘拐事件が提示される序章。
1巻ラストの「まさかの少年時代リバイバル」は衝撃的で、ここから一気に物語に引き込まれます。

■ メインストーリー(2巻~)

小学生に戻った悟は、雛月加代を助けるために奔走します。
一度は誘拐を防ぐことに成功するも、別の形で悲劇が起きる。
過去と現代を行き来しながら、少しずつ真犯人に迫っていく展開はテンポもよく飽きません。

特に7巻で明かされる「僕だけがいない街」の意味は、物語全体の核心を突いており印象的。

■ 終盤(8~9巻)

8巻でメインストーリーが完結し、9巻はサイドストーリー的な位置づけ。
クライマックスは静かに、しかし力強く締めくくられ、読み終えた後の余韻が残ります。


👥 登場キャラクターと魅力

  • 雛月加代(ひなづき かよ)
    悲しい過去を背負いながらも懸命に生きる少女。悟とのやりとりは切なくも温かい。
  • 小林賢也(けんや)
    小学生とは思えない頭の切れるクールな男。友情と行動力が光ります。
  • 藤沼佐知子(さちこ)
    悟の母。観察力に優れ、息子への愛情が強く、読者の心をつかむ存在です。
  • 矢代学(やしろ まなぶ)
    学校の先生。子どもたちからの信頼も厚く、理想的な教育者――に見えるが…。
  • 片桐愛梨(あいり)
    悟を支える女性。出番は少なめですが、精神的な支えとして重要な存在です。

✅ こんな人におすすめ!

  • タイムリープ×サスペンスに惹かれる人
  • 感情に訴えかける人間ドラマを味わいたい人
  • 考察が好きで伏線を追うのが好きな人

逆に、「爽快感」「派手なバトル」を求める人にはちょっと物足りないかも?


📕 作品の入手方法

  • 電子書籍ストア(Kindle、BookLive、楽天Koboなど)
  • 紙の中古本(ブックオフやメルカリでも割と見つかります)
  • セール時が狙い目! KADOKAWA作品は電子でよく割引されます

まとめ

『僕だけがいない街』は、ミステリーとヒューマンドラマのバランスが絶妙な名作。
一気読みしたくなる緊張感と、しっかりと描かれた人間関係に引き込まれました。

「なんで今まで読んでなかったんだ…」と後悔するレベルの完成度。
まだ読んでいない方は、ぜひこの機会に手に取ってみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました