『野球部に花束を』感想|五厘刈りと餞別ノック、地獄部活のリアル青春!

スポーツ

「部活って、こんなに理不尽だったっけ?」
野球部出身の人なら震える、そうじゃない人でも笑って震える──そんな青春(?)地獄を描いたのが『野球部に花束を』です。
この作者の作品が全部刺さってしまっている・・・w

今回は、全9巻で完結済みのこの作品について、「何がそんなに面白いのか?」をネタバレありで語っていきます。リアルな部活漫画を探してる人、笑えてちょっと胸にくる青春が読みたい人は、ぜひ読んでみてください!

■作品概要

  • タイトル:野球部に花束を
  • 作者:クロマツテツロウ
  • 巻数:全9巻(完結済)
  • ジャンル:スポーツ(高校野球)
  • 掲載誌:月刊少年チャンピオン(秋田書店)

■あらすじ(ネタバレあり)

主人公・黒田鉄平が入学したのは、東京都立三鷹東高校。そこに存在する野球部は、強豪でも弱小でもない中堅校──だが実態は、時代錯誤な恐怖の指導が横行する伏魔殿のような場所だった。

1年生である黒田たちは、2年生(西川世代)、3年生(坂内世代)、そして監督に絶対服従を強いられ、まるで奴隷のような扱い。五厘刈りや6時間に及ぶ“餞別ノック”など、常軌を逸した伝統行事も健在で、自由も人権もない日々が待っていた。

進級後は、生意気な新1年生(川出世代)の面倒を見ながら、新3年生(西川世代)にも板挟みとなる、中間管理職的ポジションに。さらに、文化祭や体育祭、恋愛などの学校行事も加わり、理不尽と青春のハーモニーが炸裂する!

■見どころ・魅力

  • 高校野球の「あるある」ネタをギャグ調でまとめていて、元球児なら爆笑&共感必至!
  • シュールに見えて、試合では熱い展開もちゃんとある。
  • 強豪校のスポ根じゃなく、普通の高校球児たちのリアルな日常を描いていて刺さる人には刺さる。

■好きなキャラ:黒田鉄平

野球への情熱を秘めつつ、理不尽な部活の現実に翻弄される高校1年生。

中学では軟式野球部でショートを守っていたが、高校では野球を辞めて青春を謳歌するつもりだった。しかし、ひょんなことから野球部に入る羽目になり、伝統儀式で五厘刈りに。

基本的にはヤンチャで反抗心もあるが、先輩が怖くて言い出せないタイプ。怒られると下手なウソで逃げようとしがちで、監督に殴られたことも。一方で、自転車泥棒を追いかけたり、仲間をかばったりと、熱血漢な一面もある。

当初はショート希望だったが、肩の強さを見込まれてキャッチャーへ転向。次第に自分なりの野球観や仲間との関係を築いていき、青春の意味を見つけていく姿がグッとくる。
ユキちゃんとは上手くいったのかなぁ。

■こんな人におすすめ!

  • リアルな部活の空気感を思い出したい人。
  • 「熱すぎない」高校野球漫画を探している人
  • 元野球部、または運動部出身の人(あるあるネタが刺さる)
  • 笑えて、でもちょっと胸にくる青春モノが好きな人

■どこで読める?(入手方法)

  • 電子版:Kindle、コミックシーモア、BookLive!などで全巻配信中
  • 紙の本:全国の書店・ネット通販(Amazon・楽天など)で購入可能

■まとめ

『野球部に花束を』は、いわゆる「キラキラした青春」じゃなくて、リアルでちょっと地獄な高校野球部の話。けどそれがめちゃくちゃ面白いんです。

理不尽だらけの上下関係、意味不明な伝統行事、しっかり下級生にも同じことを行ってしまったり。でも、その中にちゃんと笑いも熱さもあって、気づけば黒田たちのことが好きになってる。

「野球漫画は好きだけど、スポ根すぎるのはちょっと…」って人にはドンピシャかも。
野球やってた人は「あるあるw」って笑えるし、やってなかった人も「こんな世界あったんだ…」とびっくりするはず。

肩の力を抜いて読める、でも最後にはちょっと胸が熱くなる。そんな一作でした!
黒田達の上級生の姿も見たかったな・・・
打ち切り作品らしいけど、綺麗にまとまってます!

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